ニュースレター2021年 1月号配信のお知らせ
2021年1月号
新年のご挨拶
謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は、新しい生活様式を取り入れ、IT化が一気に加速しました。皆様は、どのような1年だったでしょうか。当事務所も感染対策に取り組み、無事に年を越すことができました。また、訪問者の皆様には、マスクの着用にご協力いただき、感謝いたしております。ひとりひとりの小さな協力が、大きな力になる、と信じております。必ず「明るい未来」が来ることを願って、新しい年を過ごしたいと思います(金田英二)。
弁護士コラム「交通事故と高次脳機能障害」
脳に損傷を負うと、以下のような症状が出ることがあります。
・物忘れ、新しいことを覚えられない ・怒りやすくなる ・同じことを何度もきく
・話そうと思ったことばが出てこない ・ふたつのことを同時に行えない ・集中力低下
・今までできていたことができない ・計画を立てて物事ができない ・ミスが多くなる
等々、他にも症状はありますが、上記のような症状が出て、日常や仕事に支障が出ている状態が高次脳機能障害 です。
交通事故で頭部を打ってケガをされ、治療中から当職が相手保険会社との交渉のご依頼を受け、高次脳機能障害の後遺障害5級と7級が認定されたケースが1件ずつありました。
程度としては中程度になりますが、それでも、いずれも、事故前に比べて日常や仕事への支障は大きなものと言わざるを得ず、いずれの被害者のご家族の生活も一変しました。
さらにつらいことがあります。それは、これら高次脳機能障害の症状は、「わかってもらいにくい」ことです。ご家族、職場の人のように、事故前から被害者のことを知っていて、事故後も何度も顔を合わす状況にある人なら、被害者の様子、変化を感じとれるのですが、一度や二度被害者と対面で話したぐらいでは、中程度の障害があることはまずわかりません。
ですので、交通事故高次脳機能障害の被害者にとって、ご家族の日常的な協力は欠かせません。とはいっても、ご家族も大変心細い状況にあります。そこで、少しでも安心していただくために、弁護士の相談をおすすめいたします。