バイクの出会い頭事故の過失割合は?交通事故にくわしい弁護士が解説

(令和8年11月2日原稿作成)

 

 

出会い頭とは

 

「出会ったとたん」という意味です。

ここでは、十字路交差点で、バイクと四輪車とが直進同士で衝突した事故の過失割合について述べます

 

 

 

信号機により交通整理の行われている十字路交差点における事故

 

道路標識により停止線が設けられている場合は当該停止線の直前における信号の色を、設けられていない場合は交差点進入直前における信号の色をいうこととし、その後信号の色が変わった場合には必要に応じて修正される可能性があることを申し上げておきます。

 

 

■バイク青信号・四輪車赤信号 基本過失割合 バイク0% 四輪車100%

 

■バイク赤信号・四輪車青信号 基本過失割合 バイク100% 四輪車0%

 

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

■バイク黄信号・四輪車赤信号 基本過失割合 バイク10% 四輪車90%

 

■バイク赤信号・四輪車黄信号 基本過失割合 バイク70% 四輪車30%

 

※別冊判例タイムズによれば、黄信号側が、交差点に進入した直後に赤信号に変わった場合には過失が10%加算されることになります。別冊判例タイムズには、その他にも修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

■バイク赤信号・四輪車赤信号 基本過失割合 バイク40% 四輪車60%

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

 

 

 

信号機により交通整理の行われていない十字路交差点における事故

 

十字路がどちらも同幅員の場合

 

■バイク左方車・四輪車右方車 

 両車同速度         基本過失割合 バイク30% 四輪車70%

 バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク15% 四輪車85%

 バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク45% 四輪車55%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いたします。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

■バイク右方車・四輪車左方車 

両車同速度         基本過失割合 バイク50% 四輪車50%

バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク35% 四輪車65%

バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク60% 四輪車40%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いた

します。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

十字路の一方が明らかに広い道路の場合

※「明らかに広い」の定義については当法律事務所のご相談にて説明いたします。

 

■バイク広路・四輪車狭路 

両車同速度         基本過失割合 バイク20% 四輪車80%

バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク10% 四輪車90%

バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク30% 四輪車70%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いたします。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

■バイク狭路・四輪車広路 

両車同速度         基本過失割合 バイク60% 四輪車40%

バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク50% 四輪車50%

バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク75% 四輪車25%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いたします。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

十字路の一方に一時停止規制がある場合

※信号機が設置されていても、一方が黄点滅、一方が赤点滅がある十字路交差点の場合もここの基準によるのが相当と考えられています。

 

 

■四輪車一時停止規制あり 

両車同速度         基本過失割合 バイク15% 四輪車85%

バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク10% 四輪車90%

バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク25% 四輪車75%

四輪車一時停止       基本過失割合 バイク35% 四輪車65%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速や一時停止については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いたします。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

■バイク一時停止規制あり 

両車同速度         基本過失割合 バイク65% 四輪車35%

バイク減速・四輪車減速せず 基本過失割合 バイク55% 四輪車45%

バイク減速せず・四輪車減速 基本過失割合 バイク80% 四輪車20%

四輪車一時停止       基本過失割合 バイク45% 四輪車55%

 

※速度というのは交差点に進入する時の速度をいいます

※減速や一時停止については複雑な概念ですので、当法律事務所のご相談にて説明いたします。

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

 

十字路の一方が優先道路である場合

 

■バイクが優先道路を走行  基本過失割合 バイク10% 四輪車90%

 

■四輪車が優先道路を走行  基本過失割合 バイク70% 四輪車30%

 

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

一方通行違反がある場合

※ただし、交差点まできた車両が一方通行規制道路に進入しようとしている場合は想定されていません。

 

■四輪車の一方通行違反   基本過失割合 バイク10% 四輪車90%

 

■バイクの一方通行違反   基本過失割合 バイク70% 四輪車30%

 

※別冊判例タイムズには修正要素の記載があることは申し上げておきます。

 

 

 

 

 

 

バイク事故でケガをした被害者が過失割合を検討するために

 

過失割合はどのようにして決めるのか

 

まずは事故の両当事者の話合いをし、合意ができればその割合にしたがって決めていきます。

ただし、各損害額がいくらになるかについても両当事者が話合いをして合意ができないと、解決に至りません。

 

もし、過失割合の合意ができなければ、行きつくところは、

 

・裁判所の裁判官が決定する

・交通事故紛争処理センターで決定される

 

というところになります。

もちろん、これらの機関での話合いで合意に至ることもあります。

 

 

 

ドライブレコーダーなどの証拠

バイクにドライブレコーダーを搭載しているケースはこの原稿を書いた時点でもほとんど見かけません。

ですので、バイク事故でケガをした被害者としては、四輪車にドライブレコーダーが搭載されていたかどうか、搭載されていたとしてその映像の開示を求めていくべきであると思います。

 

 

■ドライブレコーダーでわかりそうなこと

・信号がある場合、四輪車の対面信号の色は明らかになると思われます。

・一時停止規制で「一時停止」と評価できるような停止行為があったかどうかも明らかになることが多いと思われます。

 

 

ただし、各車両の速度については、タクシー車やパッカー車などのドライブレコーダー映像には速度表示がついているものものありますが、それがない場合、速度を明らかにすることは困難な場合が多いものと思われます。

 

 

事故現場付近に防犯カメラがあるかどうか、事故の瞬間の目撃者がいるかどうかも、バイク事故でケガをされた被害者としては気にしておいたほうがいいと思います。

 

 

人身事故になった場合、警察が捜査をし、最終的に刑事記録を取り寄せ、この内容を確認するという方法もあります。

 

 

 

 

 

 

バイクの出会い頭事故で請求できる慰謝料、損害賠償

 

バイクの出会い頭事故で転倒した場合、骨折や頭部外傷(脳挫傷等)などの重傷を負うおそれがあります。

 

金額的なウエイトが比較的大きい損害費目として代表的なものを以下挙げておきます。

 

●傷害慰謝料(入通院慰謝料)

●休業損害

●後遺障害等級が認定された場合(後遺障害逸失利益)

●後遺障害等級が認定された場合(後遺障害慰謝料)

 

自賠責保険の後遺障害等級は1級から14級まであり、1級が一番重い等級です。

等級が重くなると、後遺障害逸失利益という損害費目の額がより大きくなる可能性が高まります。

 

 

慰謝料については以下のページをごらんください。

 

交通事故慰謝料の早見表|計算方法や相場よりも増額解決したケースなど弁護士が解説!

 

 

 

 

 

バイクの出会い頭事故にあったら弁護士に相談を

 

バイクの出会い頭事故で転倒した場合、重傷を負うおそが高まり、損害額もより大きくなる可能性がありますが、交通事故損害賠償のことをくわしく知らずに進めると、医療機関で必要な検査が実施されていなかったり、加害者側保険会社がより低めの金額での対応を求めてきたりして、受けた損害に見合った賠償を得られなくなる落とし穴があります。

 

このような場合には、特に交通事故の後遺障害問題にくわしい弁護士に相談されることをおすすめします。